野良猫を保護したいけれど、猫の捕獲は違法?
どうやって捕獲すればいいの?
野良猫を見つけて、なんども悩んでお家にお迎えしようと思っている方は多いのではないでしょうか?
筆者自身も河原で可愛い猫の女の子を見つけて連れて帰ってきたことがあります。
でも野良猫を飼うときにどうやって捕獲すればいいの?と初めて猫を保護する方は疑問に思うところがあるのではないでしょうか。
今回は野良猫の捕獲の方法や、猫の保護についての法律、捕獲前〜捕獲後の流れについて書いていきます。
タップできる目次
野良猫の捕獲は違法じゃない?法律について
第四十四条
愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、二年以下の懲役又は二百万円以下の罰金に処する。2 愛護動物に対し、みだりに、給餌若しくは給水をやめ、酷使し、又はその健康及び安全を保持することが困難な場所に拘束することにより衰弱させること、自己の飼養し、又は保管する愛護動物であつて疾病にかかり、又は負傷したものの適切な保護を行わないこと、排せつ物の堆積した施設又は他の愛護動物の死体が放置された施設であつて自己の管理するものにおいて飼養し、又は保管することその他の虐待を行つた者は、百万円以下の罰金に処する。
結論から言うと、保護目的の捕獲は法律的に問題ないと言えます。
野良猫についての法律は「動物の愛護及び管理に関する法律」が該当します。
第44条では罰則について規定されていて、動物を傷つけたり衰弱させた場合に違法となります。
(故意でなく保護のときに怪我をしてしまった場合は該当しません。)
また、野良猫を保護して保健所に届ける場合も違法にはなりません。(35条に保健所などは引き取る義務があります)
地域猫のサクラ猫は保護してもいいの?
そもそも地域猫の活動の目的は、野良猫が爆発的に繁殖してトラブルが増えることを防ぐため(地域のために)行われています。
先ほど紹介した法律で市などで処分や捕獲することが禁じられているからです。
地域猫のサクラ猫は保護できないため、繁殖を防いでいる状況のため法律的にも大丈夫だと考えられます。
サクラ猫は世話をする人はいるけれど飼い主がいない猫さんです。
だから、是非お迎えしてほしいと言っている団体もあります。
まずは、保護したい野良猫がいる地域の保護猫団体を調べてみてもいいでしょう。
参照:平塚市「地域猫活動」
野良猫を捕獲する方法
野良猫を捕獲する場合、野生で警戒心が強い場合は捕獲機など専用の道具が必要な場合があります。
自分で捕獲する場合、業者やプロにお願いする場合に分けて紹介します。
自分で捕獲する場合
自分で捕獲する場合には、この3つの方法があります。
- キャリーケースで罠を仕掛ける方法
- 捕獲機を利用する方法
- (仔猫なら)餌でおびき寄せてそのままキャリーケースで連れて帰る方法
③の場合は簡単に捕獲できますが、成猫を保護する場合は人懐っこい場合をのぞいてそう簡単にはいきません。
①②について詳しく書いていきます。
キャリーケースで罠を仕掛ける方法
キャリーケースで実際に捕獲している方の動画もありますのでチェックして見てください。
<捕獲方法>
①野良猫がいる場所にキャリケースを置いて餌を中に捲く
②少し離れてじっと待つ
③入ってから扉をしめる(ひもをくくりつけて引っ張る方法も)
キャリーケースは後々使えて、2000〜3000円なので捕獲のコスパはいいですが
キャリーケースで捕獲する場合は、捕獲機のように自動で閉じないため失敗する場合も考えられます。
上の動画のように野良猫が入ってからサッとしめることができそうでしたら、この方法をとってみてもいいかもしれません。
<必要なもの>
・餌
・キャリーケース(プラスチックのシンプルなもの)
捕獲機を利用する方法
捕獲機で実際に捕獲している方の動画もありますのでチェックしてみてください。
<捕獲方法>
①捕獲機を野良猫の付近にセットして、中に餌を入れる
②入るまでひたすら待つ
捕獲機は5000〜10000円ぐらいしますが、キャリーより確実に捕獲することが可能です。
また、近所の保護猫団体では捕獲機の貸し出しや捕獲を代行してもらえる場合があります。
一度HPを確認してみたり、問い合わせをしてみてもいいでしょう◎
<捕獲に必要なもの>
・餌
・捕獲機
捕獲機を使用する場合に狩猟免許が必要と言われていますが、捕獲器を使用して捕獲〜殺処分する場合に必要になります。自分で飼うための保護目的に使用することは問題ないと言われています。
参照:http://www.sakae-industry.com/faq.html
業者やプロに捕獲してもらう場合
業者やプロにお願いする場合、VPO法人で代行している場合が多いです。
業者だと便利屋さんが代行してくれるみたいです。
まずは、地域の保護団体から問い合わせて見るのがいいかもしれません。
捕獲代行の費用
<NPO法人の場合>
難易度にも変わるようで3000〜15000円
捕獲した後の流れ
捕獲後には飼育環境の準備と病院に連れていかなければいけません。
できれば飼育環境の準備が捕獲前にできているとバタつかないのでおすすめです。
筆者は捕獲後に2人で病院と飼育準備で別れて別々に動いたので大変でした…
飼育環境の準備
飼育環境の準備に最低限必要なのはこの6つです。
- キャットフード
- ご飯入れ
- 水入れ
- トイレ(容器、猫砂)
- ケージ
- 爪研ぎ
ちなみに我が家で使用しているおすすめはこれです。
費用は全て合わせても3万円以下です。
この6つが揃って入れば1ヶ月は十分に越せます。
①キャットフード
②ご飯入れ
③水飲み
④トイレ本体セット(砂とシート1ヶ月分)
⑤爪研ぎ
⑥ケージ
病院に連れて行く
- マイクロチップの確認
- 避妊や去勢(14000~20000円)
- 病気や体調不調がないかの確認
- 予防接種(3000円)
- ノミ、ダニの駆除薬(1000~2000円)
病院に連れて行く主な理由はこの5つです。
病院には何度か通院すると思いますが、だいたい去勢費用をあわせて2~3万円かかります。
マイクロチップの確認は、忘れがちですが動物病院の先生に確認するとしてくれます。
もしかしたら、探している飼い主さんがいるかもしれませんので、事前に確認してあげてください。
また、先住猫がいる場合は、感染症にかかっていないか血液検査もする必要があります。
最後に
今回は野良猫の捕獲について書かせていただきました。
野良猫の保護に迷っている方に少しでも参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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